腹圧って何?知っておきたい「体幹を固める」魔法の力
「腹圧を入れるって、どうやったらいいの?」
「トレーナーに言われたけど、なかなか感覚が掴めない…」
パーソナルトレーニングや筋トレをしていると、よく耳にする「腹圧」という言葉。 実はこの「腹圧」は、トレーニングのパフォーマンスを上げるだけでなく、腰痛予防や姿勢改善にも欠かせない、とても重要な要素なんです。
今回は、この「腹圧」について、「入った状態」と「抜けた状態」の違いを分かりやすく解説します。
腹圧って、結局なに?腹圧と体幹の違い
腹圧とは、お腹の周りにある腹腔(ふくくう)という空間の内圧のことです。 息を吸って、お腹全体をコルセットで締め付けるように力を入れると、この腹圧が高まります。 これは、体幹の安定性を保つための、いわば「天然のコルセット」のようなものです。
「腹圧」と「体幹」は、密接に関わっていますが、厳密には別のものです。 腹圧は「腹腔の内圧」であり、体幹は四肢や首、頭を除いた部分のことを指します。つまり胸、腹、背中腰をひっくるめた胴体のことです。
腹圧が抜けた状態とは?
腹圧が抜けている状態は、例えるなら「風船がしぼんだ状態」。 お腹周りの筋肉(腹横筋や内腹斜筋など)が緩み、腹腔の圧力が低くなっています。
見た目: お腹がぽっこり前に出やすい。
姿勢: 猫背になりやすく、姿勢が崩れやすい。
体に起こること:骨盤が不安定になり、腰への負担が大きくなります。重いものを持ち上げる時や、スクワットをする際に腰を痛めやすくなります。

腹圧が入った状態とは?
腹圧が入っている状態は、「空気がパンパンに入ったタイヤ」をイメージしてください。 お腹の周りの筋肉がしっかりと働き、腹腔内が固く安定しています。
見た目: お腹が引き締まり、姿勢がまっすぐになる。
姿勢: 骨盤が安定し、背筋が自然と伸びます。
体に起こること:体幹が安定し、大きな力を発揮しやすくなります。腰への負担が軽減され、腰痛予防に繋がります。
パーソナルトレーニングで腹圧をマスターする重要性
腹圧を「入れる」感覚は、最初はなかなか掴みにくいものです。 自己流で行うと、お腹全体ではなく、特定の筋肉(お腹の表面など)にしか力が入らないでしょう。
スクワットやデッドリフトなど、体幹を使う種目では、腹圧を正しく入れることが成功の鍵となります。 腹圧を入れることで、腰椎(背骨の腰の部分)が安定し、背中が丸まるのを防ぐことができるのです。

腹圧をマスターする第一歩!今日からできる3つの習慣
- 息を吐ききる「フーッ」呼吸法
私たちは普段、意識せずに行っている呼吸ですが、これに少し工夫を加えるだけで腹圧の感覚を掴みやすくなります。
【やり方】
- 仰向けに寝るか、椅子に座って背筋を伸ばします。
- 鼻から大きく息を吸い込み、お腹を膨らませます。
- 口をすぼめて、「フーッ」と細く長く、息を完全に吐ききります。
- この時、お腹がへこみ、お腹の奥にある筋肉がキュッと締まる感覚を意識しましょう。
- 息を吐ききるにつれて、自然とお腹に力が入り、腹圧が高まるのを感じられるはずです。
これを繰り返すことで、腹圧を「入れる」のではなく「使われる」感覚を脳に覚えさせることができます。
- ドローイン(お腹へこませ)エクササイズ
ドローインは、腹横筋という天然のコルセットを鍛えるための最も基本的なエクササイズです。
【やり方】
- 仰向けに寝て、膝を立てます。
- 鼻から息を吸い込み、お腹を膨らませます。
- 口からゆっくりと息を吐きながら、おへそを背骨に近づけるように、お腹をへこませていきます。
- この時、お腹の表面だけでなく、お腹全体が床に沈んでいくようなイメージで行いましょう。
- 完全にへこんだ状態を30秒キープします。
- 呼吸は止めずに、浅く行いましょう。
最初は数秒でも構いません。慣れてきたら、座っている時や立っている時にも試してみてください。
- 立っている時の「へそ下」を意識する
日常生活での立ち方や座り方を少し変えるだけでも、腹圧を意識しやすくなります。
【やり方】
- まっすぐ立ち、お腹の「へそから指3本分くらい下」の部分を、少しだけ引き上げるように意識します。
- 力を入れるというよりは、「軽くへこませた状態をキープする」ようなイメージです。
この時、お尻に軽く力を入れると、骨盤が安定し、より腹圧が入りやすくなります。 信号待ちの時や、電車を待っている時など、ちょっとしたスキマ時間に行う習慣をつけましょう。
腹圧をマスターして、もっと美しく健康な体へ!
腹圧は、私たちが意識していないだけで、常に体の安定を司っている重要な機能です。 この「魔法の力」をマスターすることで、腰痛の予防、姿勢の改善、そしてトレーニング効果の向上など、様々なメリットを得ることができます。
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「正しいフォームでトレーニングできているか不安…」
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